20250125昨年を振り返る(概要)

(来年の構想を話すMOA指導員 大下穣さん)

大下さんからの「来年はスイカをアーチ仕立ての空中栽培をしたい」との構想について、参加者の一人から「家庭菜園では庭の面積が狭く、アーチの下側にも作物が作れると効率的だと思うのですが、それは可能ですか」との質問が出されました。

これに対し、大下さんは「草の管理や土をなるべく裸にしないという事で今回は(アーチの下側に)防草シートを敷きました。(もしやるとすれば)いつ何を植えるかという事がとても重要。上側の作物が育つと遮光されてしまいます。

育つ前に日光が必要なものを選ぶのか、遮光された後に三つ葉など弱い光で育つものを選ぶのか。その選択により活用の方法が変わってくるのでは」と答えました。

(実習の感想を話す安西靖彦さん)

耕起区担当指導員 安斉靖彦さんは2024年の実習を振り返り、「大変な日照りの中、サトイモやサツマイモが大変良く育ちました。これは(作物が)草に守られているから。自分にも草にも地にも小さなひとつの命があります。これからは草に感謝しながら、(草を)全滅にせず若干残すように心がけたいと思います」と話しました。

(来年からの本校活動の中心として期待される近藤匠さん)

二本松市の地域おこし協力隊の隊員として本校に配属され、来年から本校活動の中心となる近藤匠さん。

近藤さんは、「種を人間の手に持っているだけでは作物は育ちません。土に植えてこそ、いろいろな自然の恩恵をうけて育ちます。土と自然の関係に感謝をしながら栽培をしていきたい。また伝統的なところが無くなりつつある中、そういった昔ながらのやり方も取り入れながら、これから3年間、楽しく皆さんと協力しあってやっていきたい」とこれからの思いを語りました。

(『農業初心者の可能性』について話をする事務局 根本敬さん)

「農作業について全く経験が無く参加した」とする数名の実習生に対し、根本さんは「このところ気候変動が進み、いわゆる従来の『農家のプロ』によるマニュアルが通じなくなってきている。むしろ何も知らない人の方が新しい活路をみいだせるのではないか」とし、また次年の実習生募集について「引き続き参加できる方を含め、少数精鋭でやっていきたいと思います。是非自分の知り合いを誘っていただきたい」と話しました。


20250125昨年を振り返る&交流会を開催しました
20250125昨年を振り返る(概要)
20250125自然農法による不耕起栽培取組報告2024(MOA 大下穣)